« ルナティック | トップページ | 愚者の楽園 »

神は天にあり、世はすべてよし

あたしは、世界の名作と言われる本の中で

「赤毛のアン」が一番好きかもしれない。

「赤毛のアン」は女の子のバイブル、なんてよく言われますが、

万人に対しても素晴らしい作品だと思います。

ちょっと変わった、ちょっと困った女の子が、

いろんなトラブルを巻き起こしながら

美しく賢く思いやりのある女性に少しずつ成長していく様子とか、

その周囲の人たちが、そんな彼女に深い愛情を示すところとか。

(←血のつながりでなく、縁のつながりでそうあるところが特に)

ユーモアたっぷりなところも、すごく好きです。

グリーンゲイブルズに来たばかりの11歳のアンがお祈りをします。

「恵み深き天の父よ、歓喜の白路や、輝く湖水やボニーや雪の女王に感謝いたします。まったく心底から感謝しています。お礼を言うのはいまのところ、それだけです。かなえていただきたいことはあんまりたくさんあるので、全部言っている時間がありませんから、二つだけいちばん大事なお願いを申し上げます。どうかあたしをグリン・ゲイブルズに置いてください。それからあたしが大きくなったら美人にしてください。かしこ。あなたを尊敬するアン・シャーリーより」(「赤毛のアン」モンゴメリ・村岡花子訳)

その彼女が16歳になって

「あたしは自分のほか、だれにもなりたくないわ。たとえ一生、ダイヤモンドに慰めてもらえずにすごしても」「あたし、真珠の首かざりをつけた、グリン・ゲイブルズのアンで大満足だわ。マシュウ小父さんがこの首かざりにこめた愛情が、ピンク夫人の宝石に劣らないことを知っているんですもの」(同上)

そう自然に言えるようになる、そのことがなんでこんなに胸を打つんでしょうか。

で、アニメ世界名作劇場ですよー!

何回もテレビで再放送されていて、今もNHKBSで放送されています。

このアニメ版「赤毛のアン」のクオリティの高さと言ったらあなた。

本当に原作に忠実で、キャラクターが生き生きしています。

感受性の豊かなアン、かたく厳しく愛情深いマリラ、

シャイで無口であたたかいマシュウ、

アヴォンリーの四季と一緒に動くそれぞれの心象。

誰か実際を見てきたんじゃないかっていうリアリティです。

下手なドラマよりよっぽどいいと思うよ。

アニメだからといって子供だましじゃないのです。

現代のテレビアニメが馬鹿みたいに見えます。

1979年に初めて放送されたというから驚き。

スタッフに若かりし頃の高畑勲や宮崎駿なんかがいて、更にびっくり。

でも、納得。

宮崎駿が現役で頑張ってるときを知ってる世代で良かったなと思う。

「赤毛のアン」放送予定などはこちらです↓

http://www3.nhk.or.jp/anime/anne/

« ルナティック | トップページ | 愚者の楽園 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/303499/6074326

この記事へのトラックバック一覧です: 神は天にあり、世はすべてよし:

« ルナティック | トップページ | 愚者の楽園 »