« Nice cup of tea | トップページ | July Juice »

Killer queen

今日、BSにて所謂2時間サスペンスドラマの再放送を見るともなく見ていた。脚本家は井上由美子。はて、なんだか見たことのある名前だなと思う。

ドラマは遺言書作成を主している弁護士が主人公で、しかし、2時間ドラマにありがちな安っぽい推理物ではなく、事件より登場人物の心の描写を中心に描き出され、非常に骨太な印象だった。観てよかったなという感想である。(まぁ多少くさかったり都合がよかったりはするけど、2時間ものだから制限もあるだろう、そこは目をつぶってもよいくらいの出来)

しかし、この雰囲気、やっぱりなんとなく覚えのある感じ……

調べてみたらすぐに分かった。脚本家井上由美子は有名・売れっ子であった。そりゃ名前に覚えがあって当然なのだった。

だって、主な作品に「ひまわり」「きらきらひかる」「GOOD LUCK!」「白い巨塔」「マチベン」「14歳の母」など、そうそうたる作品が並んでるじゃねーか。そうか、この感じは「マチベン」に似てたんだな。「ひまわり」といい「白い巨塔」といい、弁護士・裁判物得意な作家なのかも。

そしてなんてったって、マイリスペクトの名を冠した向田邦子賞の受賞者である。あたし、それだけで好きになれそうですよ。

井上由美子の書く「社会派」作品は、テーマが非常に重く、一般的な倫理観で解決できないものが多い。葛藤があり、矛盾があり、どうしようもなさがある。そういう事実を突きつけるような作風である。ずしっとする。ずきっとくる。放り出されるような、叩き落されるような、鈍器で殴られたような、そんな気分になる。

そして、それが「表現」に求められる一つの側面であることを、認識させられるのだ。避けて通りたい、目を背けたい、それをあえて多くの人の目に曝されるように「表現」すること。勇気を要することだが、それは絶対に必要なことであるのだと、言葉は大袈裟だが、そんな風に思う。

ま、かたい文章になったけど、筆でメシ食ってるひとって凄いね、マイリスペクトがまた増えましたよとそういうことです。

あたしも日常を鋭い切り口で描けるような文章センスが欲しい。それに加えてユーモアのセンスもね。そしたらブログももうちょっと面白みが増すのにねぇ(^ ^;)

« Nice cup of tea | トップページ | July Juice »

映画・テレビ」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/303499/7194944

この記事へのトラックバック一覧です: Killer queen:

» 豚肉125kg強奪事件発生!価格高騰の余波、トンだ犯罪に発展―広東省深セン市 [ニコニコ]
豚肉125kg強奪事件発生!価格高騰の余波、トンだ犯罪に発展―広東省深セン市 [続きを読む]

« Nice cup of tea | トップページ | July Juice »