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アカシアのような薔薇のような野菊のような

昼寝で見た夢の話。

浴衣を着た少女たちが次々とやってくる。みんな照れたような誇らしげなような顔をしている。女の子は好きだもんね、着物。

それがみんな白地に紺で絵を描いてあるなかなか粋な浴衣ばかりなので、へ~、最近の若い人たちもやるじゃないか、などと思ってみる。連れも、「やっぱり浴衣はああじゃなくちゃ、派手な色と柄は子どもっぽくて可愛らしすぎるもんねぇ」などと言っている。

さて、我々も行こうじゃないか。レコーディングも終わったことだし。

放送室から出ると、体育館では何やら講演だか全校生徒のためのイベントだかが始まろうとしている。周囲の空気はそれでわくわくとしているんだった。

渡り廊下を歩いていくと、ちいさな広告がひとつだけ中吊りされている。

『うちこ→FRIENDS うちこと高校時代の友人たちの往復書簡が本になりました、絶賛発売中!』

「あ、そうそう、良かったら買ってよね」とあたしはその広告を指で弾いた(うちこは古くからのあたしのあだ名である)。

「へえー本なんか出したの」「うん、でももともと往復書簡なんかじゃないの、適当に原稿出したら編集の方針で随分っていうか、全くほとんど変えられちゃったんだよね。ていうか、往復書簡なんかしたことないし、奴らとは」

「ねえサボって倉庫で暇潰さない?」「お、いいねぇ」

声をかけてきたのは、他ならぬ高校時代のサークルで一緒の連中だった。高校のときとさっぱり変わらない姿である。言うこともまた、高校生みたい。だが実際体育館で行われる行事はたるかったので、あたしたちは倉庫に入った。

倉庫といっても大した広さではない、あたしたち十何人が入ってしまえば、あとはほとんど動くこともできない、エレベーターの中くらいの広さだ。

「今日は○○はまだ来てないの?」「うん、今誰か呼びに行ってるけど」「××は?」「遅刻じゃない?」「またあいつは~」

狭い中ぎゅうぎゅうとひしめき合っていると、外に人の気配を感じた。

「あ、誰か来た、みんな、その場でジャンプして!」と言ったのは賢いAである。全員がその場で跳ねると倉庫も漫画のようにずさずさと揺れた。

すると外から声が聞こえた。「誰か入ってるよ」

まるでご不浄でよくあるやり取りのようだ。

「これだけの揺れじゃうちらは入れないね、仕方ない」どうやら、我々と同じくサボろうとした連中らしかった。考えることはみな同じだ。

と口元を笑わせたところで、目が覚めた。

なんだか取りとめがないけど、随分はっきり覚えてたのでメモ。学校という場所は夢には結構よく出てきます。自分の家や中学校や高校や、ごっちゃになってるけれど。

しかしあたしは一体何者なのか? レコーディングとか出版とか、笑っちゃいます。

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