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スキグルノート

書きたいことがまとまらないのでまとまらないまま書いてみようの巻。

今日の自分のソトヅラは良かったと思う。この場合のソトヅラというのは態度の話ではなく容姿の話である。肌の調子とか、髪の調子とか、服装とか化粧とか。知り合いに大人っぽくなった、と言われた。

ただしナイメンは良くなかったと思う。ナイメンとは身内への態度やその時々抱いた感情などである。あと、生活態度。これだから日曜日は好きじゃない。

ソトでのあたしはさんざん歩き回っていた。一眼レフカメラを手拭い(バレリーナ柄のやつ)に包みバッグに忍ばせて歩き回っていた。しかしカメラにフィルムは入っていない。外出先でフィルムは買ったがフィルムの入れ方を曖昧にしか覚えていなかったので、結局カメラは用いなかった。重いだけ重かった。

にも関わらず、あたしは立ち止まることはあっても、座ることはなく約4時間歩き続けた。探し物は、それが何かはっきりわかっているときに限って、いくら探してもなかなか見つからないことが多々ある。

今回の場合、スーツの時に着用するブラウスだった。素材や形や価格、これだと思うものは案外ないものだ。特に女物は。プレーンな形のものが本当に少ない。

スーツ周りに関して言えば、男物は非常に充実している。素材も形も価格も。羨ましく思う。スーツが好きだから。それは見るだけではなく、自分が着るものとしてもだ。細身のものも、ワイドなスラックスも、スリーピースも、着るべきひとが着れば、スーツというものは大変美しい衣類だと思う。

しかし、あたしは背がとても小さい上に肩が案外しっかりしていて、それでいて幼児体型というか、出るべきところは出ず、引っ込むべきところが引っ込んでいない。だから、本当はマニッシュな格好がとても好きで、実際たまに着たりするんだけど、似合わない。似合わないとようやく自覚することができたので、そういう格好で堂々とソトを歩かなくなった。残念なことだ。

スーツと言えばアーケードを歩いているときに、百貨店の店員らしき若い男性とすれ違った。素敵にスーツを着こなしていて、ボタンをはずしたジャケットが翻って、渋いワイン色の裏地が見えた。

こういうディティールにあたしは非常に弱い。裏地、中敷、ボタン、カフス、タグ、襟、ステッチ、金具、留め具。欲しくなるものは、大抵そういうディティールに惚れてしまうものだ。というか、そこに惚れてしまうと、全体像を無視してしまえたりする。厄介である。

とも、かくも、フィルムを買い、カメラに入れず、ブラウスを探し、見つからず、寄り道などし、来た道を戻り、結局出発点に近いところでようやくイデアに近いブラウスを発見して買い、気付いたらそれほど長歩きに向かぬ靴で4時間も歩いたので、足の裏が非常に痛かった。

本当は帰りは歩いて帰ろうと思ってたけど、もう無理であると足の裏が言っていたので、バスに乗った。

世界は薄暗くなっていた。バスのなかも薄暗くなっていた。バスのなかは暖かく、空気が悪く、更に薄暗く静かで心地好い振動を感じまたシートもフカフカであったので、うつらうつらした。

そしてなぜか唐突に勉強したいなと思った。どんな勉強かはとんと検討がつかない。

けれど、それを鑑み、ひとは枠に嵌まっているときはそこから逃れ自由になりたいと思うのに、あまりにも開放されているとかつての枠に拘束されたくなるのね、人間って我儘だわ、と思ったりもした。

更に思えば、写真というのも枠に嵌めるものだと。どんな枠に嵌めるか、それは写真のひとつのキーポイントだと。

そうこうしているうちにバスは我が最寄の停留所につき、あたしはバスを降りた。世界を染める薄暮の色が美しく、どんなISOのフィルムで、どこに露出を合わせ、どんなホワイトバランスで撮れば、この色が再現できるのかしら、とまた写真のことを考える。

身体は、特に足の裏は、久しぶりの大層な疲労感で、とっとと風呂に入って、さっさと寝たい、と思ったが、今日はナイメンが良くないと感じていたので、ちゃんとしなくちゃ、と決めた。せめて今夜は。そして明日は。

夕飯は天ぷらそばで、海老天がスーパーのお惣菜にしては案外美味かった。のでますますちゃんとしなくちゃ、と決めた。

明日は早起きします。一家のゴミを出しに行きます。部屋をしっかり掃除します。クリーニング屋に行きます。ええきっとそうします。

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